Friday, May 24, 2013

Whartonとの交換留学

13JSI@初投稿です。
このたびWhartonとの交換留学を終えてフォンテーヌブローに戻りました。
2つの学校を比べることで色々と発見がありましたので、多少手前味噌(INSEAD寄り)になるかと思いますが、シェアさせていただきます。
 
 
Wharton-INSEADの提携
INSEAD2001年からWhartonと提携し、MBA生やFacultyの交流を行っています。
時期はJulyクラスだとP4(3-4)のみ、DecemberだとP4,P5(9-10月、11-12)のいずれかから選ぶことができます。
13Jからは約25名がアメリカ・フィラデルフィアに渡りました。
Whartonからは毎年50名以上がINSEADに来るようです。
 
■交換留学にあたって
INSEAD生にとっては学生生活の2割(10ヶ月のうち2か月)も他校で過ごすことになり、プロコンを見極めつつ判断をする必要があります。
主に犠牲になるのは、就職活動(特に欧州、アジア圏での就職を希望する場合)、選択科目の一部(P4 ,P5 の人気科目がとれなくなる)です。
一方で、米国トップMBAの学生とのネットワーキング、総合大学ならではのイベントなど、INSEADでは経験できないことも多くあります。
私の場合は、娘の誕生にあたって医療レベルの高いフィラデルフィアに行きたかったという理由も加わり決断をしました。
 
■学生
INSEADの最大の特徴の1つはDiversityですが、今回の交換留学でそれを再確認することができました。
Whartonも約40%がアメリカ以外の出身で米国MBA内では高い方ですが、実際のところ半数以上はアメリカで育ち、働いていた人だったりして、全体のメンタリティが良くも悪くもアメリカ的です。
一方INSEADはマジョリティを占める国籍がなく、否が応でも異なるバックグラウンドの人たちとコミュニケーションをとることになります。
 
学生の年齢層にも大きな差があります。
WhartonUndergradの学生の方が多く、学生数も非常に多い(全体で3000人を超える)ため、キャンパス全体に活気があふれています。
INSEADはビジネス専門、しかもGraduate以上に特化したプログラムということもあり、Whartonに比べると落ち着いた雰囲気が漂っており、家族連れも多いです。
 
■講義
INSEAD10ヶ月、Wharton2年プログラムということもあり、単位の考え方が異なります。
基本的にINSEAD生はWhartonにおける0.25単位もしくは0.5単位しか選択できません。
これは、Whartonでの1単位に要する期間が4ヶ月であり、2ヶ月しか滞在しないINSEAD生は全ての講義をカバーできないためです。
その代り、Whartonでの0.5単位がINSEADでは2倍の1単位に換算されます。
 
講義の質はWhartonINSEADともおしなべて高いです。
特に私がWhartonで受講したEntrepreneurshipの講義は短期間にも関わらずファイナンス、雇用の考え方から事業売却(または撤退)までカバーしており、非常に内容の濃いものでした。
その一方Whartonでのケーススタディやディスカッションの内容は、ほぼアメリカ市場に特化しています。
INSEADは欧州、アメリカ、アジアなど色々な国のケースを意識的に取り入れています)
 
またINSEAD生にとって不利な点があります。
Whartonでは、0.5単位でも質の高い講義があるのは間違いないのですが、ファイナンス関連のコア講義など、Whartonならではの講義は1単位のものが多く、INSEAD生の選択肢に入っていません。
このため、少ない選択肢から講義を選ぶ必要が出てきます。
私は結果的に満足のいく講義を受けられたため大きな不満はありませんが、志向がはっきりしている学生にとってはデメリットと言えます。
 
■キャリア関連
INSEAD生も、Whartonのキャリアサービスを自由に利用することができます。
私も一度利用しましたが、親身に相談に乗ってくれ、アドバイス内容も具体的で大変参考になりました。
但し、私の滞在した3,4月はWharton生の就職活動が一段落してしまっている時期であり、具体的な仕事探しは個人ベースでする必要があります。
 
またP4 INSEADでは就職活動真っ盛りであり、オンキャンパスでのリクルートイベントに参加できないのも残念でした。
ただ、もともと2キャンパスあるということもあり、どの企業もテレビ会議や電話でのインタビューにも柔軟に対応してくれ、助かった一面もありました。
 
学校側が提供してくれるjob opportunityとしては、やはりWhartonは圧倒的にアメリカ・カナダで強く、INSEADは欧州、シンガポールで強いです。
ただアジア全体でのプレゼンスはWhartonの方が強い印象で、例えば中国や韓国での就職機会についてはINSEADを上回っているようです。
また、INSEADはコンサルに進む人が過半数なのに比べ、Whartonはコンサルの他銀行、PEなどファイナンス関連に進む人が多いところも違います。
 
■キャンパスライフ
Whartonのメインビル自体は比較的最近のものですが、ペンシルバニア大学はアメリカ最古の大学で、歴史の重みを感じる非常に美しいキャンパスを持っています。
しかも外見に反して建物内の設備は概ねよくアップデート・メンテされており、さすが寄付金の潤沢なアイビーリーグといった風情です。
フィラデルフィア市街からも徒歩圏内で、それなりに都会的な生活を送ることができます。
 
一方INSEADのコンパクトでIntimateな雰囲気のキャンパスも捨てがたいものがあります。
特にシンガポールキャンパスは誰がキャンパスにいるのか常にわかるような造りになっているため、皆顔見知りという感じでこれまた良しです。
また家族連れにとっては、フォンテーヌブローの田舎っぽさも魅力です。
 
■イベント
WhartonINSEADもネームバリューの高い学校ではありますが、ペンシルバニア大学は総合大学ということもあり、イベントの規模、質の高さはINSEADを上回ると思います。
ゲストスピーカーに関しても世界トップクラスのリーダーが集まってきますし、話題もビジネスに偏らず豊富です。
また様々な分野での著名人を輩出しているため、ことあるごとに有名人がキャンパスに来ます(グラミー賞歌手のJohn Legendが歌いにきたこともありました)。
スポーツイベントも多いようです。
 
逆にINSEADのイベントはDiversityを存分に活用したものが多いです(National Weekなど)。
またビジネス関連のイベントも規模が比較的小さいため、ゲストスピーカーとの直接的なネットワーキングなど、より濃密な機会に恵まれているという良さもあります。
 
 
長くなりましたが、以上が2校を比較した上での感想です。
どちらも良さがありますが、10ヶ月という短いプログラムの中でこのような機会を設けているINSEADはやはり素晴らしい学校ですよ!

Thursday, May 23, 2013

INSEADのトレック

こんにちは。13JのYTです。

今日はINSEADのトレック(旅行)についてご紹介します。
ビジネススクールでは、希望者を集めて他国の企業訪問(と少し観光)を行うツアー(?)をよく行うのですが、これらはトレックと呼ばれています。
INSEADも国際性を売りにしているだけあって、オフィシャル/アンオフィシャルの多くのトレックがあります。

オフィシャルなトレックとは、学校が主催しているもので学期間の休み期間に開催され、参加することで単位も貰えます(!)。
13Jではオフィシャルなトレックとして、中国、イスラエル、インド、ブラジル、ニューヨーク、シリコンバレー、アブダビがありました。

私は中国のトレックに参加したのですが、訪問した都市は北京、上海、杭州。訪問先はINSEAD卒業後に北京でブティックコンサルを起業した卒業生のオフィス、グローバル戦略コンサル、ローカルベンチャーキャピタル、米系ブランドの自動車工場、ローカルのシリコンベンチャーの工場、ローカルネット大手、某経済特区の共産党幹部などでした。
様々な業種・立場の人達の話を聞くことで、世界経済の成長ドライバーである中国の現状や見通し、課題についての理解が相当深まったと思います。

他のトレックではテーマが定まってることもあります。
例えば、ベンチャーが活発なことで有名なイスラエルではベンチャーやテクノロジー企業を中心に回ったり、ニューヨークではデジタルマーケティングに特化していたりします。

アンオフィシャルなトレックというのは、生徒が自分たちのグローバルネットワークを駆使して自ら主催しているものであり、INSEADの醍醐味の一つと言えるかもしれません。
アジア側ではこの1年間、僕が知る限りでもタイ、ベトナム、香港、インドネシア、オーストラリア、韓国で行われています。ヨーロッパ側でも同じかそれ以上に開催されているはずです。
これらは休み期間に行われることもあれば、普段の平日に開催されることもあります。
たいてい主催者の生徒はその国で広いネットワークを持っていますので、訪問先がオフィシャルトレックに劣るということはありません。
例えば、僕が参加したベトナムトレックでは、ローカル大手投資ファンド、グローバル消費材ブランド、ローカル大手消費材ブランド、不動産デベロッパー、グローバルテクノロジー企業などを訪問しました。

トレックに参加するメリットをいくつか挙げてみますと、こんなところでしょうか。
1. ある国/地域への理解が深まる
言わずもがなですが、実際に現地で働く人達から得られる情報に勝るものはありません。
ある国では、役人に渡す賄賂金の相場について深い洞察を得ることができました。笑

2. 就活に役に立つ、かも
MBAですから、生徒側も企業側も当然"職"というのを念頭に置いています。
訪問先でインターンすることになった、といった話もありますし、トレックで仲良くなった訪問先の人から他の人を紹介してもらったり、ということもあります。

3. 参加している他の生徒との友情が深まる
企業訪問がメインと言っても、これも一種の旅行です。夜はおいしいご飯を食べに行ったりクラブに行ったり。楽しいです。

なお、トレックに参加してみて、改めてINSEAD卒業生が世界中に散らばっていること、彼らがINSEADネットワークを活用していることに驚かされました。
INSEADのグローバルネットワークの価値に気付いたことが、いくつかのトレックに参加してみての最大の学びだったかもしれません。