01 December, 2010

INSEAD MBAの1年間で得たものTop 3

Class of Dec 10のHKです(YMさん代理)。「MBA1年を通じて一番ためになったことは?」という問いに対する卒業間近の日本人七名それぞれの考えをまとめてご紹介します。今後INSEADを目指される方、そしてここで時間を過ごされる方の参考になれば幸いです。



--
No.1:仕事(夢がなくてすみません)
No.2:自信
No.3:友情−本当はここにもう少し時間をかけたかったのですが、今頃になって少し後悔しています。
INSEADのプログラムは短期集中型なため、勉強、就職活動、遊びの三つの内二つだけそれなりにこなせると言われています。一年振り返って見て「少し遊び足りなかったのかな?」と思っています。

(AS)

--
No.1:世界中に広がるネットワーク(仕事に活かせそうな人脈・仕事とは関係のない真の友情)
No.2:対人コミュニケーション力(話し相手の文化背景を考慮した上での笑いのとり方・タブー等)
No.3:ビジネスマンぽくなった(今まで縁のなかったAccountingやFinanceも少しは分かるようになった)

(SH)

--
No.1: The only thing we have to fear is fear itself
Watching my classmates made me realize that some of the things that made me nervous were actually things that shouldn’t at all. There are very few things in life that are worth being afraid of. When in doubt, just do it!

No.2: Actual reality vs. perceptions of reality
The world we see is not actual reality, but only our perception of reality. This mismatch between reality and perceptions is what creates a lot of our disappointments, anxieties, misunderstandings, and conflicts. Just remember that your perceptions can be wrong, and there will be a lot less anxieties in your life!

No.3: The INSEAD Network
Compared to my small network that was confined to Japan and the US, I now have a network that spans the globe. Also, I have never met so many people that grew up in different countries, and can relate themselves to multiple cultures. The world is a small but at the same time vast place!

(RM)

--
No.1: 世界中からの優秀な同世代を相手に、英語でガチで議論しあい、リードし、その中で価値を出す経験、自信
- 長年の宿願(新卒1年目の勤務先のグローバル研修で、海外オフィスの同僚に文字通りボコボコにやられて以来…)を果たすことができました。

No.2: 教授たちと教室内外で知的な議論をする経験と興奮
- 教授たちは研究だけでなく、教えることにも多大な情熱を注いでいます。それに真正面から答えることで、紙の上から学ぶだけでは決して得られない、血の通った学びを得られたと思います。職場復帰後も、折にふれてネタを提供して、彼らとの繋がりを深めていきたいと思います。

No.3: 企業活動を、企業価値の視点を軸に、活動サイクル(起業→発展→…→危機→再生→…)を一気通貫で捉える視点
- 特に起業フェーズと、企業財務活動(の企業価値に与える影響)については、今まで触れる機会がほとんどなかったため、学びが非常に大きく、また強く興味も持ちました。

番外: 妻子ともに海外で暮らす経験・自信
- 特に大の英語嫌いだった妻が「日本に戻らずここで暮らし続けたい」と主張するように。。INSEAD卒業生らしい生活への下準備ができたようです

(YM)

--
No.1: ビジネスリテラシー
グローバルな環境でビジネスやマネジメントに関わるための読み書き算盤。かつては自分の立場や経験から解釈しがちだった仕事上の物事や世の中を、先人の知恵やノウハウを梃子にして互換性の高いフォーマットでより相対的に捉えるための癖やフレームを学んだ気がします。

No.2: 自分自身に関する理解
宙ぶらりんの状態で来し方行く末を考えざるを得ない一年間。これまで向き合った事の無いほど多様な情報や文脈の元で次々に意思決定を必要とする環境。そんな中に数ヶ月もいると自然と得られるデトックス効果が、自分自身の立ち位置、興味関心、強み弱み、得意不得意をよりクリアにしてくれました。

No.3: 人との出会い/別れ/繋がり
仕事場、 取引先、友人関係といった濃い繋がりの外側にある人付き合いの形。この1年間には、INSEADの内外前後を含めた広く薄い繋がりの中から双方に有益な場を作る、あるいは有意義な関係を築く機会が豊富にあったと思います。そこで得た付き合いのあり方に関する学び、そして人間関係そのものは、長い目で見て仕事面でもプライベート面でも人生を豊かにしてくれるはずです。勿論、2ヶ月程のサイクルでかなりの人数が二つのキャンパスを行き来し、お互いに沢山の刺激を受け合う同級生との関係が中心ではありますが、折角なのでそこに止まらず。

(HK)

--
No.1: 世界中に広がるネットワーク
日本を飛び出して外国で勉強するということ自体、かなりの事であるはずなのですが、
キャンパスエクスチェンジに伴い1日2日でシンガポールからフランスへ荷物をまとめて移住したり、
授業や用事のため世界中のあちこちに気軽に飛んだり、まるでちょっとスーパーに買い物へ行くような
感覚で世界中を飛び回るようになった気がします。それぞれの行き先に知らないうちに貴重なネットワークが存在してしまっています。

No.2: financeのセンス
Finance schoolでは決してないのですが、INSEADのfinanceの教授はとってもすごい教授が揃っていて、financeの授業の質が大変高いという印象を受けました。
もともと、できることなら避けたいと思っていた分野だったはずですが、一生懸命勉強した甲斐があり、この1年で大変多くの有益な知識が身についたと思います。

No.3: 今後の日本についてのfood for thought
あちこちで、日本は終わった-これからはBRICSだ、のようなコメントを見聞きして、日本人なら誰でも寒い思いをすると思うのですが、
文字通り世界中から集まっている多くのクラスメートにとって、日本は特別な憧れの国であるという存在で、彼らは日本文化だけでなく、仕事やプライベートにおける日本人ならではの相手への気配り、丁寧さ、正確さなどを
大変高く評価してくれます。このような特別な要素は今後も日本の強みであり続けると思うので、もう終わりだと悲観するのではなくて、今後グローバル社会でいかに強みを活かしていくかを
前向きに考えることができるようになりました。また、INSEADの中で日本人は他国の学生に比べ少ない方ですが、7人しかいない我々のプロモーションは少人数でも授業での発言、ディスカッション、課外活動を通して日本のプレゼンスをみんなでかなり高めてきたと思います。

(NH)

--
No.1:  これからビジネスを続けていく上で、きっと力になってくれる、「モノの見方」とか「行動する指針」のようなもの。
「すぐに役に立つ本は結局役に立たない」と言うけれど、それは勉強全般にもあてはまると思います。わかりやすい公式やフレームワークもたくさん習ったけど、根本的なモノの道理に立ち返った議論や、正解の無い漠然とした問いを通じて得たものの方が、長い目で見てボディブローのように効いてくるような気がします。特に、"Organizational
Behaviour"とカテゴリーされているコースでの体験は心に強く残っています。

No.2: そして、それはビジネスだけではなくて、家庭や社会とのつながりも含めた「生き方のヒント」。
ある授業で、「人生で最も幸せを感じた瞬間」と「最も自分を誇りに思った瞬間」を書くという課題があったのですが、実は仕事での成功について書く人はほとんどいなかったそうです。MBAには結婚や出産などのイベントを通過しつつある「お年頃」の学生も多いのですが、自分も色々な生き方を見ながら色々考えました。また、以前は関心の無かったSocial
Entrepreneurshipなどの分野にも触れることができ、自分が今まで狭い狭い世界に生きてきたことを思い知りました。

No.3: 美しい自然に囲まれた人間らしい生活
ビジネスよりも大切なことはたくさんある、と図らずもビジネススクールで改めて学んでしまったわけですが、それは学校の中だけで得たものではなく、美しい自然に囲まれ、季節の変化に日々驚き、美味しいものをたくさん食べながら、Fontainebleauでの生活全体を通じて得られたものだと思います。フランスの田舎生活で、夫婦共に成長できた一年でした。

No.4: 友人
これに勝るものはありません。これから世界のどこに行っても、たいていの場所に同志がいると思うと心強いかぎりです。みんなに恥ずかしくない生き方をしなくてはいけません。

No.5: "Top3"と言われているのに、絞りきれず結局5つも書いてしまう「自由な思考」

上記は順不同

(JS)

--