Sunday, January 16, 2011

INSEADでのグループワークとは?

こんにちは。2011 July ClassのCelipです。

グループワークというと、みなさん、お仕事では当たり前に行っていますよね。その中では、使えないなーと思う人がいたりいなかったり、ボスとの相性が良かったり悪かったり等、いろいろな経験をされていると思います。

ここでは、INSEADのグループワークについてご紹介したいと思います。

INSEADのP1、P2では、コアコースと呼ばれる基本科目が4ヶ月間続きます。その中ではクラス分けがあって、同じクラスメートと4ヶ月間を共に過ごすのです。

INSEADでは、コアコースの中の数々の作業をグループメートとともに行わなければなりません。米シカゴ大学のように、最初から自分で授業を選び、グループメートも自分で選ぶ、というスタイルとは異なり、INSEADでは、性別、国籍、前職等がバランスよく配分されるよう、学校の方からグループ決めがされます。

私のチームは、というと、ウルグアイ人(女、金融営業)、ナイジェリア人(男、エンジニア)、フランス人(男、エンジニア)、オーストラリア(男、弁護士/コンサルタント)、そして日本人(女、コンサルタント)でした。

P1では割とスムーズだった関係が、P2ではだんだんとあれ?という感じになってきて、最後にはほとんど交流がない、という感じになってしまいました。いったい何が原因だったんでしょう?

INSEADというと、インターナショナル、多様という言葉がまさに代名詞になっていると思います。それは、アメリカの学校がいうそれとは大きく異なると思うのです。アメリカでは、町中では当たり前ですが英語です。また、国内で生まれ育ってきた学生が大半を占めます。そういった、多くの人が同じ言語、文化を共有する環境の中でのコミュニケーションと、INSEADのような世界中からやってくる生徒が集まるところでのコミュニケーション、全然「通じる度」が違うと思うのです。

まず、うちのグループの場合、フランス人の英語のなまりが激しく、かつ、弾丸トークをする。リーダーの役割を果たしたがっていたが、言っていることが皆に伝わらず残念ながら失敗。ウルグアイ人は、なるべく遊びに時間を裂きたいがためにグループワークの準備をしないが、とりあえず参加しているという態度を見せるために散発的に発言をする。ナイジェリア人は、やらなければならないことを整理できなくて、堂々と手ぶらでやってくる。オーストラリア人は、準備はしっかりしてくるが、そんなグループメートに嫌気がさし、人の言うことに耳を傾けない。私はというと、とりあえずまとめようと試みては見るものの、日本生まれの日本育ち、英語の多様なアクセントについていけず、こうした濃いキャラの人たちをまとめきることができない。

そのうち、対面でもメールでも、会話をする頻度が少なくなり、決定事がグループ全体で共有されることが少なくなってしまいました。

特にP2では、ものすごい宿題の量だったし、かつ、起業やイベントにいそしむ人たちがいたので、「いちいち全員で集まってられない!」という雰囲気になり、全てのグループワークは各メンバーで分担し、結局個人ワークを行う、ということになってしまいました。

クラスを見回してみると、私たちのように関係が希薄になってしまったグループは少なくありません。逆に、対立が深まりけんかばかりしているグループもよく見かけました。むしろ、「全てがうまくいった、グループメート大好き!」というグループはおそらく1、2グループしかなかったと思います。

それほど、多様な人たちで構成されるグループがまとまるというのは本当に難しいことであることを示していると思うのです。

よくMBA受験の準備をしていたときに、「多様な人種の人たちとともに作業をすることで、国際的な視野を広げたい。グループワークで広げられるはず!」と信じていたし、面接の時等もそのように話していました。しかし、本当はどうでしょう?? 国際的な視野は広がったのか? 私の場合は、グループワークという観点からは、必ずしもそうではありませんでした。広げるだけの材料はあったはずなのに、関係が希薄だったため、まずスタート地点に立てなかったからです。

もう一歩進めて考えてみると、それだけ多様すぎて最大公約数が小さかった。だからこそ、交流が難しかった、と解釈できる。最近では、それがこの4ヶ月で得られたテイクアウェイのように思えるのです。

INSEADの国際性、多様性は本物だと思います。しかし、多様だからこそ、関係は希薄にもなるし対立することだってある。それがどうやって自分の血となり肉となっていくかは、そこから何を学ぶか、につきるのではないでしょうか。多様なグループがまとまり、ハッピーに終わるというのも一つの成果。しかし、失敗してしまったからこそ考えを深めるというのも一つの成果と思うのです。

卒業後、どのような環境で働くことになるかは人それぞれ。しかし、INSEADを目指す人であれば、国際環境で働きたいと思っているはず。はっきり言って、同じ目的に向かって進み、リーダーのいる職場でのチームワークの方がずっと楽です。INSEADのような「バラバラな」人たちが集まる中でどう苦労していくか、これは卒業後の皆さんにとって、きっと役立つのではないでしょうか?