18 October, 2015

Creative Thinking

15DAM です。早いもので卒業まで残すところ2ヶ月となり、クラスメートとの飲み会も若干センチメンタルになってきました。

今回は第4学期 (P4) にシンガポール・キャンパスで受講した SPSD (Strategies for Product and Service Development): Creative Thinking という選択科目が非常に素晴らしかったので紹介させて頂きます。


スタンフォードのDesign School のように、MBAでもDesign Thinking が流行していると思いますが、これはそれを体験できる授業です。INSEADは10年前よりカリフォルニアの Art Center College of Design と提携しており"Creative Thinking Studio" という専用の教室で行われます。

「実際に手を動かさなければ理解できない」という考えのもと、授業ではほぼ毎回グループでアイデア出し, プロトタイプ作りに挑戦します。特に面白かったのは、シンガポールのリトル・インディア地区にあるローカル市場 (魚介、肉その他生鮮品が所狭しと売られている)の買い物客のための新商品を考えプロトタイプ製作するプロジェクト。「顧客の行動を自分の目と耳で観察しインサイトを得ること (= Insighting)」が Design Thinking の第一歩との事で、全員で市場を訪問して観察、学校に戻ってプロトタイプ製作をしました。また、最終プロジェクトでは frog というDesign Firm のシンガポール拠点のディレクターを審査員に迎え、チーム・コンペティションを行い、優勝チームには実際に予算が与えられて商品実現化に取り組むオプションが与えられるという充実したコースでした。

本授業はシンガポール・キャンパスのみで開講されており(INSEADでは原則全ての必修・選択科目がフランス、シンガポールの両キャンパスで並行して開講されており、これは非常に例外的です)、この授業を受講できただけでも来た甲斐があったと思います。

最後に、教授から強くオススメされた本と、提携先の ArtCenter College of Design、授業中に取り上げられた Design Firm を紹介します。ですが受講して痛感したのは、クラスメートと共に自分で手を動かし体験したからこそ心に残る学びが得られたということです。こういった体験型授業はINSEADに限らないかとは思いますが、MBAを検討する際の一視点として参考にして頂ければと思います!