01 September, 2020

Stay Home MBA experience?

20D Tomomiです。先日は(といってもかなり前になってしまいましたが、、)たくさんの方に非公式ウェビナーに参加いただきましてありがとうございました。コロナの影響でAlmuniとの面談やキャンパスビジットが難しい状況でのMBA受験はいろいろと大変だと思います。ご質問等あれば下記まで遠慮なくお問合せ下さい。(insideinsead.jp[at]gmail.com)

 

INSEADではそれぞれ約2か月のPeriod(学期)5つにより構成されています。我々20Dは最初のPeriod(P1)を通常通りFace to Faceで受講しましたが、フランス・シンガポール両国ともにLockdownになったため、P23をオンラインで受けることになりました。

ウェビナーでもご質問頂いたのですが、コロナの影響でオンライン授業に移行してみて実際どうだったのか、について私自身の経験・感想を書いてみたいと思います。

 

Teaching style

      テクノロジーを使いこなせるかで授業の質が影響を受けやすい:

INSEADではZoomを使ってオンライン授業を実施しています。Poll・チャット・Breakout Roomといった機能を使いこなし、生徒を飽きさせず、Face to Faceの授業をなるべく再現するような構成にする先生がいる一方、テクノロジーをいまいち使いこなせず、ひたすら慣れないタッチペンに苦戦しながら板書するのが精いっぱい、という先生もいました。

オンライン授業への移行が計画的に行われたわけではなく、十分な準備期間がないままある日突然そうせざるを得なかったので仕方のないことですが、普段は高評価を得ている先生が本領を発揮できていない場面もあった点は少し残念でした。

 

      生徒のリアクションが見えにくく、教える側にストレスが溜まりがち:

普段は生徒の反応を見つつ少しずつ教え方を調整しているようですが、反応の見えづらいオンラインだとかなりハードルが高いようでした。特にカメラをオンにすることが必須ではなかったため、多くの人がカメラオフで授業を受けていたのも大きな原因の一つかもしれません。

これは生徒側も積極的にカメラをオンにして通常の授業以上にリアクションをとるなど、授業はあくまで先生と生徒両方が参加して作っていくものだという意識を持つことが大切かなと思いました。

 

Class dynamics

      Face to faceとオンライン両方同じクラスメイトと受けてみて個人的に興味深いと思ったのは、積極的に授業に参加する人の顔ぶれに若干変化があった点です。Face to faceの時は空気を読みつついい感じにコメントしたりジョークを挟んだりする人もいたのですが、オンラインだと毎回挙手ボタンを押して待つことになるので、そういったLive感あふれるやり取りを楽しんでいた人はオンラインになって少し静かになった印象です。

一方で、大人数の前で発言することに少なからず心理的ハードルを感じる人にとっては、パソコン画面に向かって話す方が気が楽なのか、P1でほとんど発言していなかった人が積極的に発言する場面もありました。(私自身もこのタイプなので、P1は結構勇気を振り絞って挙手していたのですが、オンラインになってからはあまりプレッシャーを感じずに軽い気持ちで挙手ボタンをポチっていました。。)

 

Group work

      INSEADではP1P2の間は学校が決めたスタディグループで必修授業のグループ課題に取り組みます。幸いP1で人間関係が構築できていたので、オンラインとなってからもかなりスムーズにグループワークに取り組むことができました。また、中々外出もできずストレスのたまる状況の中、グループワークの為の電話会議の合間に悩みを共有したり励ましあったりすることができ、スタディグループ無くしてはLock downを乗り越えられなかったなあ・・と本当に感謝していますし、辛い状況を共有したとこでより絆が深まったのかなと思います。

      P3からはElectiveも始まり、今まで話したこともない同級生とグループを組むこともあります。良く知らない人と既に仲良くなっている人が混在するグループの中、さらに就活やその他各々の優先順位が異なる中で、いかにチームとして機能していくかという難しさを体験することが出来ました。Teaching styleの所にも書きましたが、画面越しだとリアクションが分かりにくく、自分の発言がどう受け止められているかが見えにくくなります。それを自覚した上で、誰かの発言に対しても分かりやすく(かつできるだけポジティブに)リアクションを取り、お互いにPsychological Safetyを感じやすくすることで、初めましてのグループでも積極的に意見を出し合えるようになり、チームとしてより良いパフォーマンスが出せるようになるのかな、と感じました。

 

ということで、オンラインMBAの感想でした。全体的な感想としては、ネットワーキングなどの機会が失われたことは大きかったものの、勉強面ではそんなに影響は大きくなかったかな、という印象です。

思い描くMBA生活とはかなり違うものになってしまいましたが、そんな中できる限りの学びの機会と質を提供しよう、辛い時期を一緒に乗り越えられるコミュニティにしよう、と誰も経験したことのない難しい状況の中で工夫と努力を重ねてくれたINSEADには感謝しかありません。

 

明後日からついにP3Face to faceで始まります。久しぶりすぎてどう振舞えばいいのかすっかり忘れてしまいましたが(人見知り病がぶり返しそう。。)、残り2 Periodを今まで以上に満喫したいと思います。