09 October, 2013

INSEAD 授業紹介: Art of Communication (Steve Knight)

110です。夏休み期間中ということもあり、久々の投稿となってしまいましたが、流れを引き継いでP4に受講したクラスの紹介です。



At a glance

英BBCやDiscovery Channelに出演するほか、大手企業役員へのプレゼン手法を教えるビジネスコミュニケーションスペシャリストによる週末2日間の特別講義(選択科目。0.5単位)。英語でのプレゼンのコツや普段の振る舞い等、集中的に習得することを目的にしたもの(ビデオ撮影)。
講師の略歴等はこちらを参照<http://www.steveknight.tv/>

Key takeaway

1. 事前準備
・当たり前のことだと思われるが、プレゼンの準備は入念に。
・プレゼンの目的、聴講者、メッセージ、next stepを明確に。
・会場には前日(当日の場合、少なくても余裕を見て)入りし、設備・広さの確認は怠らず。

2. 当日
・授業では、事前に準備していた1分間スピーチ(パワポ無)をクラスの前で発表(録画)。翌日に向けてグループがあてがわれ、そのグループで希望のトピックについて12分間のスピーチを準備する。
・特に重要なのが英語力というよりも、立ち振る舞い。各自準備した1分間プレゼンでは、ネイティブ、非ネイティブにかかわらず、個々人の癖があるもの。
・MBAの生徒といえども、意外とプレゼンを苦手とする者も多く(それゆえこの授業を取っているのだが)、英語力というよりはプレゼン慣れしているか否かが勝敗を分けることを実感。
・とはいえやはりネイティブのプレゼンは説得力があるように感じるうえ、Take 2 の際の上達具合(順応力)が早い。非ネイティブは、発音の癖を補うためにゆっくり話すと効果的。個人的にはイントネーションをつけるべきとのフィードバックを最後まで受け続けた(日本人にはなかなかどこまで強弱をつけるべきか難しいところ)。

3.感想
・HBSのAmy Cuddyによるボディランゲージに関する有名なスピーチは、インタビュー時の参考になるので必見
<http://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are.html>
 
・INSEADでは10か月のプログラムということもあり、プレゼンの授業は本講義のみ。P3~P5にかけてフォンテンブロー、シンガポールのいずれのキャンパスにおいても開講される講座なので、なるべく早く受講すると良い。
・本授業を受けた後、他の講義で急遽プレゼンをする機会がまわってきたのだが、本授業を受けた直後ということもあって、周囲の学生に比べてずいぶん余裕をもって対応できた。
・自らのプレゼンを録画して、講師や他の学生にフィードバックをもらえるという機会はなかなか貴重。

 
講師について

冒頭記載のとおり、テレビ出演やエギュゼクティブ向けのレッスンを持っているプロフェッショナルである一方、INSEADとは長い付き合いのためフレンドリーな対応。アジア企業へも講師もつとめているとのことで、欧米のみならずアジアのプレゼンスタイル等についても知見があり、両者を踏まえた適切なレクチャーであった。